僕のスロット漫画家時代

僕にとってこの時代は気楽で楽しかった時代でもあります。 ほとんど自由に描かせてもらえたし それまで長い連載を経験した時期がなく ようやく自分の絵柄や個性が本人にも分かって来だし 固まってきた時期だと思います 多分メジャー誌でやっていたら伸びなかった部分もあります 編集さんもそれほど固くなく 気楽な気分で 気負わずにやれたのが長続きした要因だと思います 終わりの頃は珈琲どりーむと連載が重なり さらに集中連載などが入ったため手首をいためてしまい 申し訳なくもスロットものの方を終わらせてもらったのですが どちらかというと 僕は2本同時連載の方が居心地が良く どちらか片方がだめになってももう一本仕事があるという安心感が 心にゆとりを持って書き続けられるのです ですから珈琲どりーむの後の作品にケチがつき始めた頃から 僕の神経は疲れ始め 最後には自分から辞めさせてほしいなどという 馬鹿な行動に出てしまったのですね 2本同時連載というのは僕の心の弱さを守る 鎧のような物なのです。 気分転換にもなりますしね 機会があれば今後も2本同時連載を目指していきたいです

f:id:takathc:20151003105228j:plain