地獄の始まりと安住の地

3話目は何がなんだかわからないうちに書き終わりました。しかしそれと同時に 僕の話作りの力も消えていました次回作のネームも出来ず こちらから断りの電話をし 何とかもらったアニメの漫画で何ヶ月か食いつなぎました。 しかしその仕事もただつらいだけで たった4ヶ月でやめてしまいました 本当に精神的に弱かったのでしょう 東京での知り合いはみんな年上で心を割って話せる仲間が周りにいなかったというのもあるかもしれません。そんな時遠い友人の紹介で手塚プロダクションに入ることができました これが最初の転機になりました この会社の漫画仲間たちとは以前のところとは違いなぜか肌が合い 性格も昔の自分にだんだん戻っていきました このとき僕は考えていました ここでは漫画のことを考えるのはやめよう とにかく疲れきった心を癒そう。そして自分にあった環境の中精神的には完全に立ち直りました.この時代の手塚プロのアシスタント仲間は どいつも個性的で心許せる連中だったのです。      そしてその後谷口ジローさんのアシになりようやくまた少しずつ漫画を描けるようになるのですが とにかく自分を高めてくれる人たちと出会えたことに感謝です 今またスランプに陥っていますがこのときに比べればたいしたものではありません。 ちなみにアニメ漫画時代の原稿も印刷物も今はすべて手元にありません あのときのことは忘れてしまおうと ぜーーーんぶ捨ててしまいました さすがにデビュー作だけは捨てられなかったというわけです。